ヒ卜胎盤細胞を用いたエンドソー厶膜タンパク質MLN64の機能解析?エンドソ一厶-ミ卜コンドリア接角虫を介した コレステロール輸送仮説?

摘要

動物細胞において，コレステロールの含有量は各オル ガネラで異なることが知られており，各オルガネラ膜 に適切な量のコレステロ一ルが輸送されなければならな い。ヒ卜胎盤細胞では，妊娠維持に働くステロイドホル モンであるプロゲステロンはミ卜コンドリアで合成されるが，その原料であるコレステロ一ルが如何に大規模か つ効率よく輸送されるのかといつた分子機構は不明の点 が多い。本稿ではェンドソーム膜に存在するコレステロール結合タンパク質MLN64の機能解析から分かって きたミ卜コンドリアへのコレステロール輸送の最新の知 見を紹介する。さらに，エンドソ一ム-ミトコンドリア 間の接近による新規コレステロ一ル輸送機構解明のため の取り組みについても概説する。