書換形2層相変化光ディスク用高透過率記録層

摘要

書換形2層相変化光ディスクのフロント記録層（レーザ入射側の記録層）に必要である、高い透過率と優れた反射率コントラスト（結晶部の反射率をR{sub}(cry)アモルファス部の反射率をR{sub}(amo)。 として、(R{sub}(cry)-R{sub}(amo))/(R{sub}(cry)+R{sub}(amo)で定義）を備えた潮変化光記録層を実現した。 このフロント層は、レーザ入射側からZnS-SiO{sub}2層、界面層、GeTe-Sb{sub}2Te{sub}3 相変化材料層（6nm）、界面層、Ag合金反射層（10nm）を形成するという従来構成に対して、さらに、高い屈折率を有するTiO{sub}2層（20nm）を最上層として形成したことを特徴とする。TiO{sub}2層は反射層との間で光学的干渉を生じさせ、アモルファス部では54％、結晶部では51％の大きな透過率を達成した。 また、反射率コントラストを大きくする目的で、信号極性をR{sub}(cry)＞R{sub}(amo)とするいわゆる「High to Low構成」を採用し、0.7を超える大きな反射率コントラスト（R{sub}(amo)＝0.7％，R{sub}(cry)＝5.7％）を実現した。 このフロント層に、波長405nm、NA0.85の光学系を用いて、最短マーク長0.149μmの1-7PP変調信号（2層で50GBの密度に相当）を記録したところ、10mWの記録パワーで7.4％のジッター値(by Limit Equalizer)が得られた。