【伝搬モデルコンテスト】伝搬推定コンテストの推定式と都市モデルの検討

摘要

伝搬推定コンテストに参加して伝搬損失の推定式を作成して推定精度を評価した。基地局アンテナ高が40mと60mの伝搬損失データを重回帰分析して推定式を作成した。伝搬損失データを見通し道路、見通し道路に交差する道路、見通し外道路の3つに分けて検討した。見通し外道路では回帰に有効な主なパラメータは送受信間距離、基地局高、道路幅であった。基地局アンテナ高が50mの伝搬損失データを用いた推定式の推定誤差は標準偏差で5.87dBであった。また、建物データベースから1/250のスケールモデルを作製して、スケールモデルでの測定値に基づく推定も行った。この場合の推定誤差は標準偏差で6.1dBであった。さらに、さらに伝搬損失が実際の街に近い都市の構造についても検討を行った。