連続球型浮魚礁の抵抗特性に関する基礎的研究

摘要

浮魚礁は，沿岸や沖合の漁場開発と魚介類の資源管理を目的として考案された人工魚碟の-っである。これは 沿岸あるいは沖合海域の巾お,表層に魚礁本体を海底か らロープで強制係留したものであり，主に回遊魚，中 表屑魚の蝈柒効果をねらった ものである。 現在，漁場造 成の中で各地域からの要望も多く，施工例も増加している'浮魚礁の特徴は，まず埋没などの心配が無く，設置場 所も比較的自由に選べるので，任意の海面を漁業効率の 良い新しい好漁場に造りかえることが可能な点にある。また，浮魚礁は定S網などへの誘導魚職としても利用で き，副漁具的性格が強いものといえる。さらに，培養型 魚礁,中間育成型魚礁としての従来の沈設式魚礁などと 有機的に組み合わせることによって，我が闳における资源管理型漁業すなわち栽培漁業育成の一環としてその需 要はますます高まるものと考えられる。