腐食環境が鋼部材の腐食表面性状に及ぼす影響に関する基礎的研究

摘要

鋼構造物において，著しい腐食損傷が数多く報告されている，腐食損傷部を適切に補修·補強するためには，腐食表面性状を定量的に把握し，その残存耐荷力を評価することが重要となる．既往の研究では，大気環境における鋼材の腐食表面に対して空間統計分析を行うことで，腐食表面の空間統計学的評価が行われている．しかし，大気環境や海洋環境などの様々な腐食環境が鋼部材の腐食表面性状に及ぼす影響については，検討されていない．