野球の現場における経時的な関節機能評価からみた大学野球投手の肩関節筋力と投球障害肩の発生の関係

摘要

投球障害肩は，投球動作に伴って生じる肩の障害の総 称であり，投球時の痛みを主症状としている.投球障害 肩に関する診断および治療，リハビリテーションに関す る研究報告は非常に多ぐ病態や問題となる運動器の機 能低下について解明が進hでいる.代表的な病態とし て筋?腱?靱帯および滑液包の炎症や関節唇の損傷など があり，診断名では関節唇損傷，腱板損傷，肩峰下滑液 包炎，上腕二頭筋長頭腱炎などがあげられる.代表的な 運動器の機能低下としては肩外転筋力低下，外旋筋力低 下，肩内旋可動域制限，関節動揺性，肩甲骨の運動障害 ゃァライメント異常などがあげられる.また，投球障害の発生に関係する投球動作の問題についても様々な 観点から分析がなされているそのため，リハビリテー シヨンの要点としては，腱板機能の向上，関節可動域の 確保，肩甲骨機能の向上，投球動作の改善があげられている.