非鉄金属業需要回復と地金価格上昇で収益改善進むも円高が不安

摘要

非鉄金属業界の現状は，昨年前半，原燃料価格の上昇と，買鉱条件の悪化により，製造コストがアップする中で，金融危機による自動車や電横?IT産業などの需要急減と円高で，大手非鉄各社の収益は大幅に悪化．09年4～9月期決算は全社大幅減益となり，うち2社は赤字に転落した．その後，需要業界は夏場以降に緩やかながら回復傾向を示し，また地金価格も上昇傾向を示した．その結果，09年度適期では非鉄大手の業績は大幅に改善され，生産面患増産に転じている，しかし，円高の進行や景気見通しの不透明感など先行きの不安材料も山積しており，決して予断を許されない状況にある．一方で原料鉱石の安定確保のための鉱山開発計画や買鉱条件の改善亀諸課題も多く残されている．