マッハツェンダー型電気光学変調器の波長チャープ評価とゼロチャープ変調の検討

摘要

ゼロチャープ変調の可能性を検討するためマッハツェンダー型電気光学変調器の波長チャープ特性を解析し，波長チャープを完全に取り除くにはマッハツェンダー干渉計の光分岐比のアンバランスが問題となることを示した．そして，2電極構成のマッハツェンダー型電気光学変調器に，等振幅で逆位相の2つの変調信号を印加するためのラットレース回路と光分岐比の制御電極とを，同一LiNbO_3基板上に直接形成したマイクロ波回路一体型構成の小型光強度変調素子を実際に試作し，その特性を評価した．その結果，10GHzで0.18程度あった小信号動作時のチャープパラメータを，光分岐比を制御することでほぼゼロに補償できることを確認した．