コントロール良好な気管支喘息患児におけるSACRA質問票による鼻炎重症度と呼気一酸化窒素濃度，呼吸機能の検討

摘要

小児の気管支喘息患児においては，高率にアレルギ一性鼻炎を合倂することが知られている.「One airway, One disease」として，アレルギー性鼻炎 が気管支喘息に与える影響力注目されている. 本邦でも，SACRA (Self Assessment of Allergic Rhinitis and Asthma)質問票を用いた本邦の成人 気管支喘息患者における鼻炎症状の合併，気管支 喘息増悪への影響が報告され，鼻炎症状VAS (visual analogue scale)の有用性が示されている. また，小児の気管支喘息においても鼻炎症状力気 管支喘息のコントロール状態に影響を与えること が，国内外の疫学的な調査から報告されつつある.しかし，その関連性についての客観的な指標を用いた検討はいまだ明らかではない.