国立精神·神経医療研究センタ一病院医療観察法病棟における物質使用障害治療プログラムの開発と効果測定

摘要

【はじめに】心神喪失者等医療観察法(以下、医療観察法)指定入院医療機関では、対象者の約3割に物質使用障害の併存が認められており、治療プログラムの整備は喫緊の課題となつている。本研究では、我々が開発した物質使用障害(Substance Use Disorder; SUD)治療プログラムの効果について報告したい。【対象と方法】対象は、国立精神·神経医療研究センタ一病院医療観察法病棟の入院対象者のうち、入院後の問診ならびに尺度を用いた評価により、併存するSUDに対する介入が必要と判断され、2008年6月～2010年1月の間にSUD治療プログラムに参加した者である。