周辺視野を活用した目視検査における検査対象面の輝度が欠点 検出に及ぼす影響に関する研究

摘要

本研究では，周辺視野を活用した目視検查において検查環境の違いによる検查対象面の明るさの相違が欠 点検出に及ぼす影響について検討するため，検查対象面の輝度と欠点の配置，および欠点の特徴（輝度コ ントラス卜と人きさ）を変则戏㈨とする実験を考案し，これらが堝辺祝野での欠点検出に及ぼす影響につい て文験的に評価した.その結來'欠点検出率は欠点が存在する視野領域にかかわらず検查対染面の婶度が 50 cd/m~2で低くなり，100?250 cd/m~2間であれば同程度に高くなることが明らかになった.特に，先行研究 で提案されている欠点自体の視認性を評価する指標である欠点の面光度が0.21?0.34の埸合，その傾向が顕 著にあらわれることがわかった.以上のことから，実際の目視検查工程で精度の高い目視検查を実現するた めには，欠点の許容限度の面光度に合わせて検查対象面の輝度が低くならないように検查環境を適切にコン トロ一ルすることの必要性が示された.