分子生物学の誕生：奇跡の年1953年(15) 第3部　生命情報科学への道─第5回　シュレーディンガーの新法則

摘要

第二次大剛コの1944年，シュレーデインガー（図3）の著書，「生命とは何か」（園4）が出版された．ダブリンの有名人だったシュレーデインガ一による市民大学講座（1943年）は大好評で，聴衆が講堂に入りきらないため，2固練り返さねばならないほどだった．その内容を，ケンブリッジ大学出版社が印刷，以降60年間，版を重ねている（2004年5月号，図6）．シュレーデインガーの父親ほ，姓前，事業そっちのけで植物画の製作と収娘に熱中した．ギムナジウムの学生だったころ，父の友人からダーウィンの進化論を学び，感心したりもした．