放射線3 0周年号を発行するにあたって-昔と今-

摘要

放射線分科会は今から4 0年前の放射線懇談会の創設から始まった、そhな古い話は興味ないと言われそうだけれど、少しでも[温故知新]になればと考え、最初に昔の話を書くことにした。1959年に東大原子力工学科の3番目の新設講座として放射線計測講座が新設され、応用物理学科計測コースから西野教授が移籍した。 計測が専門で、放射線は専門でない人が担当することになったのは,今から考えると驚くような話だけれど、原子力時代の幕開けを表している事柄かも知れない。 工学の切り口で研究が開始されたのに意義があったと言えよう。 講座の助教授は関口晃先生で,助手が筆者,後に、もう一人の助手として竹内智さhが採用された。西野教授が始めた放射線懇談会の会報が放射線ニュースで、この発行事務を3人が担当した。 恕散会の活動はこのニュースの発行と見学会や講演会の開催であった。