微細加工技術を用いた超小型超電導磁気エネルギ一貯蔵技術の開発

摘要

日本の 自動車燃料消費のエネルギ一換算値:約0.8 PWh/年は現状の日本の年間総発電量にほぼ等しい.仮に,そのすベてがEV化で電力に置き換わると,tank-to-wheelから battery-to-wheelヘの転換で効率は改善するとしても,総発電量の30?50%程度の増加が必要となる.原発の増設が難しい中,余力のある火力発電所で発電量を増やすことになる. 「EVが化石燃料で走る」という皮肉な結果になるが,自動車燃料の消費ょりはCO_2排出削減効果があるとされている.しかし長い目で見れば,輸入に頼る化石燃料依存から脱却し,国産の太陽光発電?風力発電等を増やす方向が本筋ではある.ただし再生可能エネルギ一電源が地域レベルで普及すると,時刻?天候や風況にょる出力変動や電力網上での一時的な逆潮流などさまざまな問題が生ずる.変動に応じた早い応答性能を持っ電力バッフア(電力貯蔵技術)の普及が,再生可能エネルギ一電源の普及には不可欠となる.図1に各種電力貯蔵技術の特徴の比較を示す.