バィォ·医療への応用のためのマイクロナノテクノロジー

摘要

在宅および患者のベッドサイド乳"その場"における迅速な検査，すなわちPOCT（Point－of－CareTesting）が可能な，ポータブルな診断装置の開発に対して大きな期待が寄せられている．例えば，患者を救急車で運搬中あるいは手術中に，治療や必要な処層を迅速に行うために必要な疾病マ一カーの検出·同定，あるいは患者の体質に関与している過伝子診断をその場で迅速に実施できれば，治療効果が格段に高まることが期待される. また，患者の遭伝情報に基づいた投薬·診断·治療いわゆるテーラー·メード医療を効果的に行うためには，大がかりな専用の設備が整った施設に出かけることなく，開業医等の末端の医療現場で迅速に過伝子診断ができることが望ましい遺伝子解析の他にも，在宅で健康状態を常時モニタできる医療デバイスに対する需要も，今後一層高くなることが見込まれている. 本稿で紹介する電気泳動マイクロチップ，集積型蛍光検出センサ，そしてレーザ駆動インジュクタ技術は，上記で例示したPOCで用途に対して，新たな可能性を開くことが期待される．