CO_2電解還元システム用高活性力ソード触媒の開発

摘要

自動車の普及や火力発電の稼働率上昇から， 大気中のCO_2濃度は年々増加している.工業化以前（1750年頃）の平均的な値に比較す ると，現在(2014年）はCO_2濃度が42%も増 加している.その結果もたらされる地球温暖 化は，地球規模で海水面の上昇や降水量の変 化を引き起こし，世界各地で洪水や台風など の激しい気象現象となって顕在化している. そのため，CO_2濃度の低減は国際的にも重要 な課題である.CO_2の削減方法として，発生 したCO_2を回収し，地中深くに埋めるCCS (Carbon dioxide Capture and Storage)が提案さ れている.しかしながら，CCSでは事実上 CO_2を削減できておらず，コスト面からも有 効な方策とはいえない.また，触媒による CO_2の水素化やCO_2を原料としたプラス チックの合成などが提案されているが，未 だ検討段階である.