地学雑誌第一集第一巻創刊論説「地学雑誌発行二付地理学ノ意義二解釈ヲ下ス」＃に感じる創刊時代の雰囲気

摘要

地学雑誌の全巻CD化を機に地学雛誌の推移を展望したとき，東京地学協会の歴史の重みと数多くの先人達のたゆみない努力に今更のように畏敬の念を覚える。 自然災害，戦争，技術革新と動乱の20世紀を乗り切り，学術の芽を経やすことなく保ち，株根を分け続けてきた歴史が篭められている。 地学雑誌の歴史から学ぶべきことは多いが，これについては，1991年100巻記念号に，矢沢大二名営会員（当時）によって詳細に記されている（我が国の地球科学料こおける地学雑誌100巻の歩み．地学雑誌Vol. 100, NO.1）。