フェムト秒レ一ザ一アブレ一シヨンを利用した結晶成長モ一ドの能動的切り替えによるタンパク質結晶の成長促進

摘要

1996年にGaretzらがナノ秒レ一ザ一による尿素の結晶核発生現象を報告して以来,光により溶液中の結晶化を制御するアプロ一チが注目を集めている(1-6).これまでに,光電場や光化学反応などを駆使し,溶液中の分子やクラスタ一の凝集や配向を操ることで結晶核発生を誘起する手法が提唱されている.一方著者らは,レ一ザ一アブレ—シヨンで結晶を「破壊」することにより結晶成長を促進するという,光結晶化の全く新しいアプロ一チを見出した.