南アルプス北部の氷河地形と崩壊地形

摘要

南アルプスの最北部に鎮座する駒ヶ岳(別称甲斐駒ヶ岳.東駒ヶ岳:標高2966m、図1)は長野県側からも山梨県側からも望めるピラミッド状の浊立峰で、その特徴的な形のため山座同定は容易です(裏表紙)。特に、東麓の山梨県北杜市白州町や長坂町あたりから望む駒ヶ岳は重厚感があり、眺めていて飽きが来ませh。斜面の随所に、雪に覆われたのかと錯覚するょぅな白い岩肌や岩塔を見せていますが、それは山の東側を中心に分布する約1400万年前の甲斐駒?鳳凰花崗岩のためです。東麓には最終氷期(更新世後期)の扇状地も広く発達し、洋酒やミネラル.ウオ—夕—の工場が立地しています。