熱化学水素製造ISプロセスに向けた陽イオン交換膜の開発

摘要

水素は、貯蔵や輸送が可能であるうえ、利用段階(燃料電池発電や水素燃焼発電)で温室効果ガスや有害ガスを一切排出しない。このことから、水素は化石燃料に代わるクリーンな二次エネルギ一として有望視される。我が国は、「エネルギー基本計画(2014年)」などに基づき、広範な産業?生活活動で水素エネルギーを利活用する社会(水素エネルギー社会)の実現を目指している。そのため現在、水素の製造?貯蔵?輸送?利用の各分野における要素技術の開発が民間企業や大学、研究機関で活発に行われている。