韓国における電子線を用いた排水処理の成功例

摘要

電子線による排水処理は、水の放射線分解によって生じた水和電子や水酸化ラジカル、)水(素 原子などの活性種の反応により有機汚物質が分解することを利用している1, 2)電子線処理に、生物処理吸着剤など他のプロセスを併用することで排水処理の効率が向上する相乗効果が得られる。電子線を用いた排水処理プロセスでは、放射線による有機汚染物質の分子構造が変化する。十分に高い線量ビ照射では有機汚質は完全に分子構造が破壊される。一方、排水中の有機汚染物質の濃度が高い場合には、経済的に許容される範囲の線量で照射を行い、有機汚染物質を部分的に分解することによって後段の処理効率が改善する)。