放射線計測技術を利用した バイオ燃料由来判別の現状

摘要

バ イオエタノールバィオE TB E （エチルターシャリブチノレエーテル）を添加したガソリン、或いはノイオディーゼル等のバィオ燃料、バィオ化学品（エチレンやプロピレンなどの基幹物質、プロパンジオールなどの各種アルコール、コハク酸や乳酸などの有機酸等々）やバィオ化成品( 界面活性剤やィンク原料等々）、更にはプラスチック(酢酸セルロースやポリ乳酸、また近未来にはポリオレフィンやPE Tも）など、原料（の一部）に生物資源（イオマス。以後"BM")を使用する素材が開発され、単独で、あるいは多種多様な有機物、若しくは無機物と複合化されて日常品として登場し、普及してきた。これらは" バイオテクノロジー戦略大綱" と" バイオマスニッポン総合戦略"（いずれも2 0 0 2 年12 月に制定）、また昨年1 2 月にまとめられた"ドリームBTジャパン" 構 想で謳われた国の基本戦略を実現する政策が背景にある。中でもバイオ燃料はその普及が低炭素型社会への移行や石油節約などの観点から税制上の優遇措置がとられ、国が“バイオマス活用推進基本法”でその開発と普及を率先している。