E-Learning教材ヘのICT活用の実践について

摘要

現在,STACKで作成した微積分の演習問題を授業後の課題として学生に課しているが,その状況について報告する. STACKはMoodle上でプラグィンとして動作するシステムであるが,数式処理システムMaximaを内蔵しており,数式を処理することが可能である.これにより選択式ではなく,数式を答えとして入力する演習課題を作成することができる. STACKの問題はWeb上で出題される.教員は課題などの問題をホームページ上に提出し,学生はブラウザを用いてそれにアクセスし,問題の解答を入力する.今回,筆者が担当した授業で毎週,このSTACKを用いた課題を授業後に学生にやらせているので,それについて報告する.以前,同様のシステムであるMaple T.A.を用いて課題を行なわせたこともあるのでその比較についても述べる.また,問題の正答?不正答のデータを用いてIRT (項目応答理論)のパラメータの計算も行ったので,それについても報告する.