基研研究会「第6回ソーラーB科学会議」

摘要

本国際会議は2006年に打ち上げ予定の太陽観測衛星Solar B＊）で推進すべき具体的研究課題、それに関連する運用·観測プログラムなどを議論することを目的として、2005年11月8日～11日の4日間、京都で開催された。 SolarBは、1991年に打ち上げられ大成功をおさめたわが国の太陽観測衛星「ようこう」（SolarA）の後継機であり、世界で最初のスぺ、－スからのベクトル磁場観測（つまり地上にあるような大気のゆらぎの影響を受けない世界最高精度のベクトル磁場観測）、最高空間分解能の軟Ⅹ線望遠鏡、最高精度の極紫外線撮像型分光装置などを搭載することにより、コロナ加熱メカニズムやリコネクションなどの磁気プラズマ素過程を解明することを目的としている。 統測装置開発、衛星開発は順調に進み、打ち上げを1年後に控え、科学目的をしっかり吟味した上での観測·運用プログラムの策定、解析ソフトの整備などが緊急に必要なフェーズに入ってきたという状況をふまえて、この時期に本会議が開催された。