数値解析的検討による切羽補強工の簡易設計手法に関する研究

摘要

近年，都市部の低土被り地?こおいても，山岳工法を適用するケースが増加している。このようなケースでは長尺鏡ボルトを使用した切羽補強工に注目が集まっている。しかし，実設計の際に最適なボルト仕様を求める設計フローを示している研究成果は少なく，三次元解析の実施が一般的になってきたとはいえ，計算時問，コスト等の理山で，地盤物性値や支保パターンをパラメトリソクに変化させて実設計に供することは困難である。本稿では，切羽補強工を用いるトンネルの設計を二次元問題として取り扱うことを想定し，適切な応プフ解放率を求めることを最終目的に，三次元数値解析を用いたパラメトリックスタディ及び二次元数値解析との比較を行った結果を報告する。