エージェントベースモテルによるパッシブ運用と資産価格変動の関連性の分析

摘要

本研究は，エージェントベースモデルにより，パッシブ運用手法が市場に与える影響を分析したものである。 分析の結果，パッシブ運用の有効性を確認するとともに，パッシブ投資家が極端に多くなる場合においては，ファンダメンタルを反映しか一価格付けや市場の安定性の低下などの悪影響が出る可能性のあることを確認した。 また，投資に対する評価の基準により苗場に生き残る投資家の種類が大きく変化することや，多様な投資家が存在する市場においては，パッシブ運用とアクティブ運用の両者が共存しうることなどの興味探い現象も確認した。