UAV-SfMを用いた砂防えh堤の推砂状況のモニタリングと堆砂量推計

摘要

流域の土砂管理を考える上で,山地の土砂生産量を正確に把握または推定するためのアプロ一チは研究課題として重要である。観測デ一夕が少ない時代においても,地形,地質,気象及び水理現象から土砂の生産流出過程と堆砂量予測を行う試みが展開され,その後は,貯水池の堆砂実績からの流域の土砂流出傾向に関する議論や,リモ一トセンシングを用いた流出土砂量の測定,ニュ一ラルネットワ一クによる堆砂量予測等,土砂生産量のモニタリング技術や統計手法の多様化と発展に伴い様々な堆砂量の推定技術が検討されてきた。既存の研究に共通する事項として,様々な規模及び分布の土砂生産の正確な把握は困難であること,そのため,観測デ一夕が時系列的にも,観測精度的にも,必ずしも十分ではない場合があることが挙げられる。