マイクロプラズマで多層CNTを初めて合成消費電力15W、液晶パソコン以下省エネ型の新製法として期待

摘要

産業技術総合研究所の界面ナノアーキテクトニクス研究センター（つくばセンター）の越崎直人·高密度界面ナノ構造チーム長らと東京大学大学院新領域創成科学研究科の寺嶋和夫助教授は、極微小空間だけで発生するマイクロプラズマを利用して、多層のカーボン·ナノチューブ（CNT）を合成することに成功した。 作製に要した電力はわずか15Wと液晶パソコンの消費電力を大幅に下回る。 マイクロプラズマによるCNTの作製は世界でも例がない。 必要な場所に必要な量だけCNTを作る省エネルギー型の新しいCNTの製法として広く役立ちそうだ。