Al-4.5Mg-1.0Mn-Si系合金ダイカストの凝固割れ感受性と機械的性質に及ぼすSi,Sr,Ti,B添加の影響

摘要

自動車のシリンダブロックやトランスミッションケース等については鋳鉄からダイカスト用アルミニウム合金への材料置換が進行している．近年では，サスペンションメンバーやストラットタワー等の車体部品についても鋼板からAl－10Si－Mg-Mn系合金ダイカストへの置換が一部行われている．しかしながら，Al－10Si－Mg－Mn系合金ダイカストは熱処理や熱処理によるひずみ矯正がコストと生産性の上で課題となっている．そのため，非熱処理で延性が優れるAl－Mg系合金の適用が期待されている1，2）．欧州において，Al－Mg－Si系合金ダイカストが車体部品に適用されている．