フィールド機器の計測とネットワーク：調節弁メンテナンスの最適化·高効率化に向けて＜調節弁メンテナンスサポートシステム「Valstaff」＞

摘要

昨今のプラント火災事故、人身事故などが頻発していることから、プラントの安全性、および安定操業に向けてのプロセス制御システムの見直しが始められている。 これまでは高度制御を追求し生産性向上を実現させてきたが、これからは限られた設備をどのようにして効率よく最適に操業していくか、さらには、安全に安定した操業をどれだけ長く続けられるかが課題となってきている。 その中で、調節弁はその動きが直接プラントに影響することから、調節弁に対するメンテナンスは非常に重要な役割を担っている。 これまでの調節弁メンテナンスは、今までの実績と熟練者の経験に頼るところが多く、さらには熟練者が高年齢化して次世代への世代交代時期がきており、プラント安全性を確保するためにも、調節弁メンテナンスの改革が必要とされてきている。 ここでは、調節弁メンテナンスの現状を把握するとともに、今後の調節弁メンテナンスの最適化、高効率化を行い、プラントの安全性、安定操業ができるための解決策の一つとして、当社で開発した調節弁メンテナンスサポートシステム「Valstaff」を提案する。