センサ基礎講座 第8回: 温度センサ

摘要

温度は、七つのSI単位の一つである。2018年の国際度量衡総会にて、残っていた質量の物理単位（原器）が見直された。この見直しにより、すべてのSI単位が基本となる物理定数で定義され、2019年5月10日から施行された。温度もしかりで、“温度（ケルビン）は、J·K~(-1)(kg·m~2·s~(-2)·K~(-1)に等しい）による表現において、ボルツマン定数たを正確に1.380649×10~(-23)と定めることによって設定される”と定義された。これは、国際的な基本単位の定義であり、国内では、1次、特定、実用の標準器により、校正される。したがって、“水の三重点の熱力学温度の1/273.16倍である”の表現は生きている。2次標準としては、水の三重点装置、白金抵抗温度計、放射温度計、蒸気圧温度計が使われており、一番よく使われるのは、白金抵抗温度計である。