ロボットの性能評価手法に関する研究開発と環境整備

摘要

インフラ維持管理·更新等の社会課題に対応したロボットの開発が進むことにより，既存インフラの状態に応じた効果的な維持管理·更新等が図られることで，財政問題および人材·技術不足の解決が期待される．しかしながら，開発されるロボットの仕様は様々であり，その運用に際しては経済性が優先されるとともに，操縦者の目視内を想定したロボットが多いのが現状である．今後，より確実な「ロボット技術の社会実装」を実現するためには，開発されるロボットが，各種ユースケースに応じた適切な性能と安全性を備える必要がある．そのために，NEDOが進める各種ロボットの性能および安全性の評価軸，評価軸に沿った性能レベル（数値），それを測定するための標準的試験方法に関する研究開発の取り組み事例を紹介する．