マサチューセッツ工科大学 滞在記: 1年間のポスドク生活を終えて

摘要

21歳でオーストラリアの大学に交換留学したことをきっかけに，『専門性をもって海外で活躍したい』という夢ができた．そこで，専門性を身につけるベぐ東京大学生産技術研究所の岡部徹教授のご指導の下，レアメタルの製錬·リサイクルの研究に打ち込hだ．将来，海外で研究職に就きたい旨を岡部教授に相談したところ，海外からの来客への対応や国際研究会の運営，海外企業訪問時へ同行等，得難い機会を多く与えて頂いた．この経験を通してお会いすることができた研究者の1人が，マサチューセッツ工科大学（MIT）でのPI（研究室主宰者）であるAntoine Allanore准教授であった．Allanore准教授が開発を進める革新的な銅製錬技術や，世界中から優秀な研究者が集まるMITの研究環境に惹かれ，卒業後にPostdoctoral Associate（博士研究員，ポスドク）として雇用して頂けないかとAllanore准教授に尋ねたところ，ご快諾して頂き，2019年4月からMITに赴任することとなった．