有機の板金材料CFRTP/GFRTP

摘要

カーボン繊維の比重は，1.8で鉄の7.8と比べて1/4で比強度は鉄の10倍である．CFRP（Carbon Fiber Reinforced Plastic）カーボン繊維強化プラスチックが，板金と同じように成形できるのである．それを実現させる材料が，カーボンやガラスの連続繊維に熱可塑性樹脂を完全に含浸させた連続繊維熱可塑性複合材料（CFRTP/GFRTP）である．それは，有機の板金材料（オルガノシート）とも呼ばれ，近年大量生産と軽量化に適した材料として注目されている．CFRTPとGFRTPは，硬いプラスチックの板であり，金属とは全く違う材料なので参入困難と考えられる方が多いかもしれませhが，実はプレス機や板金技術をお持ちの方は，CFRTPとGFRTPの成形技術にアドバンテージがあり，同時に参入しやすい新分野である．