一金属技術者の研修旅日誌（1）

摘要

当時工業界に3Mという語が流行ったことがある．これはMan，Money，Materials，すなわち人，金，材料である．それほど材料が重要であるということである．そのような機運の中で金研に在籍して仕事ができたことは金属技術者として幸いであった．私にとって金研はまさに金属3Mとの出会い場であった．それはMagnesium（マグネシウム），Molybdenum（モリブデン）そしてMiscellaneous（その他多くの金属：ジルコニウム，ベリリウム，バナジウム，ニオブ，チタン，アルミニウム，ニッケル，などの金属とそれらが関わっての金属学の諸現象を意味する）の研究に多くの人々に導かれ支えられて携わって来られたのは楽しく幸運であった．その歩hだ道は次のようなものであった．