相変化記録材料の熱物性－Sb_2Te_3を例として

摘要

Ge-Sb-Te系化合物の電気抵抗率，熱伝導率および光学定数を温度の関数として測定した，一例としてSb_2Te_3の結果について述べた．電気抵抗率は，固体では正の温度依存性を示し，液体では逆に負の温度依存性を示す．固体の熱伝導率は600Kまでは温度上昇とともに低下するが，それ以上の温度では増加する．固体の吸収係数は波長約600nmにピークを示すが，融解するとこのピークはなくなる．このようにSb_2Te_3は温度によっで性質が大きく変化することがわかった．