Rolling and Partitioning法で製造される1，500MPa級超高強度薄鋼板の高延性化のメカニズム

摘要

1970年代に実用化された連続焼錐プロセスによって，フェライト（alpha）母相中にマルテンサイト（alpha）相を分散させたDP（DualPhase）鋼板1）の製造が可能になり，引張り強さ（TS）と全伸び（El）のバランスの優れた高強度鋼板（HighStrengthSteel：以後HSSと称す）として国内外で精力的に研究開発が進められた2，3）。DP鋼の優れた機械特性の発現メカニズムに関しても，今日の高強度鋼板開発に有益な指針を与える研究成果が報告された“）。