Excelで解く配管流れ

摘要

前章と内容が前後するが，流れの基本法則は重要であるのでこの章で確認しておきたい。 まず，流量保存則である。 流量保存則は非圧縮性流体の質量保存則と定常流仮定に基づいている。1本の支流管にぉいては，管断面積が変化する場合でも配管の任意の点の流量Qま保存される。 図2.1(a)のような複数本の支流管においては，支流管の接合節点Aでの流量収支をとるとQ{sub}1＋Q{sub}2＝Q{sub}3＋Q{sub}4＋Q{sub}5 （2-1）となる。 左辺は流入する項，右辺は流出する項である。 これが点Aにおける流量保存式である。 定常状態であるから流入量と流出量は等しい。 もし，流入量が流出量よりも大きいと，時間とともに接合節点Aに流体がたまって非定常流になり仮定に反してしまう。図2.1(a)を基にしているからQ{sub}iはすべて正である。 ここでQ{sub}3の方向が逆になり流入にかったとすると流量保存式は次のように変わる。