粉粒体干燥操作におけるトラブル事例とその対策

摘要

トラブルという言葉を聞くと，とたhに逃げ腰になるか，毛嫌いする分類の人たちと，トラブルというと新しい装置，新しい機構を開発するのと同じくらいの情熱を持ってあたる分類の人たちがいる。 当然のことながら，当初からトラブルのないシステムを計画するのがもっとも望ましいのであるが，それでも起こってしまったトラブルは，今まで予期していなかった何かの要因が関与しているはずで，それを発見し，解決することは，時代のニーズを受け止めそれに答えることを意味している。 問題は，その解決策がその場しのぎのものではなく，現象と原因の因果関係を解析し，普遍的なものとなっているかどうかである。 技術というものは，人生と違って学習によって学べるものであることから，普遍的なものにしたトラブル対策を，その後の技術者に引き継いでゆくことが，それぞれの時代の技術者の役割であると思う。