高效率水処理設備の構築と最適化事例：北京高碑店下水処理場での省エネルギー対策

摘要

中国首都北京の天安門広場南の道路を真っ直ぐ東に進み，市の東端郊外への道路拡張工事が進行する取り壊し楝瓦の家屋や道路脇で日用品を売る露天に群がる人々の，埃と喧騒の風景の中をさらに進むと左手に見える，元の高碑店(Gaobeidian)村に建設された北京一すなわち中国一の高碑店下水処理廠（場）を始めて訪問したのは1994年の早春であった。 北京は東京都と同様に日本の四国ほどの面積に1100万人の人が住み，その城市である北京市はよく知られた500万人以上の人々が生活する紫禁城·故宮を中心とした首都である。 市はこの古い外郭の城壁を壊した跡に環状道路を建設し，この道路に東西南北の道路網から構成される都市は，最近は四号環状道路も開通した新都市計画の進む近代化都市に変わりつつある。しかし，一方では一般道路での信号機の設備不足や交通マナーなどの問題，そして増える自動車の各種の新たな対策には関係者は頭を痛めている状況である。