設備保全管理システム導入のすすめ：ASPによる設備管理システム

摘要

製造業はじめ各企業は近年ますます厳しい経営環境に置かれており，経営効率化のためにコア部分に経営資源を集中して，ノンコア部分はアウトソーシングする動きが加速されている。設備管理業務についても技術者の高齢化や技術伝承の難しさもあり，アウトソーシングされる動きが出てきている。一方，近年インターネット利用ビジネスが急速に広まってきている。三菱化学エンジニアリング（株）（以降MEC）は，化学，医薬，食品，樹脂等のエンジニアリング，建設，保全，の業務を通じて長年に亘って培ってきた設備管理の技術をユーザーに提供し役立ちたい，との思いでインターネットを利用した設備管理システム「商品名：Mサポート(Msupport)」を開発，ASP (Application Service Provider)事業として2001年7月からサービスを提供している。 開発にあたっては，ユーザーの側に立った使いやすいシンプルなシステムで，かつ低コストを目指した。サービスメニューは設備管理サービス（機器管理ベースおよび計装ループ管理ベース），パトロール支援サービス，リモート監視サービスがあり，ユーザーのニーズに合わせ組み合わせ可能にしている。 サービスメニューを表1に示す。 MECはユーザーの立場で設備の問題点を発掘して解決策を提供するソリューション型ビジネスを指向している。 今回は設備管理サービスを重点に紹介する。