ミューミキシングエレメントによるCOG（コークス炉ガス）の精製設備の改善

摘要

製鉄プラントにおいて石炭を蒸し焼きにして還元剤として欠くことのできないコークスを製造する工程で生成するCOG（コークス炉ガス）は有用なガスとして利用されている。そのためにはCOGは冷却，除塵そして脱硫，脱シアン，脱アンモニア等の精製工程を経なければならない。これらの精製工程には各種のインターナルを有する精製塔が使用されている。これらのインターナルに当社の「MU-SSPW」（MU-Static Spiral Perforated Wings：ミュー静止型らせh状多孔翼）を採用することで画期的な設備の改善を図ることができるという事例を紹介したい。MU-SSPWが最大の特長としている汚れない閉塞しない構造によってメンテナンスフリーを達成できるメリットの他にイニシャルコストやランニングコストが削減できるという相乗効果がある。閉塞の原因にはダスト，ナフタリンの析出やポリマーの生成等がある。いかに効率のよいインターナルを採用しても閉塞問題の解消は長年の懸案事項であった。MU-SSPWを採用して，以下に説明するメリットを享受して「長期ランこれ名プラントなり」を実感していただきたい。