創薬ラボ/合成研究ラボにおける封じ込め

摘要

一方，医薬品の出発点となる創薬ラボや合成研究ラボ(以下では，高薬理ラボまたは単にラボということがある)にあっては，毒性データが十分に整備されていない段階で作業を進める必要がある。このため，活性物質を扱う機会が増えている昨今にあっては，扱う量そのものは少ないとはいえ，従事者への曝露リスクは高いといえる。しかしながら，ラボにおける封じ込め対応の進展は遅れているのが現状である。ここでは，ラボにおける封じ込めについて，基本的な考え，リスクベースでの設計ガイドライン，代表的な封じ込め機器，その性能試験，更衣室などについて触れる。