汚泥の発生しないジャリッコ処理システム

摘要

現状で活用されている水処理技術は活性汚泥法とその変法が主体で，一部に接触酸化法がある。これらの方式はすべて固液分離の技術で汚泥が発生し，その処理·処分が必要である。自然界をみると光合成によって生まれた有機物（植物）それを食する動物（有機物）はすべて死後，分解してガスと水になっている。ネットで調べると夏季に人の死体は一ヵ月で白骨となる。すなわち，60kgのものであれば，1日2kg（＝2，000，000mg／日）分解していることになる。それなのに現状の水処理技術は固形物を分解できない。活性汚泥で分離した汚泥を可溶化する汚泥減容化システムがいろいろ提案されている。その方法はオゾン，薬剤の添加，好熱菌，高速回転ビーズ，苛性ソーダ，高圧等いろいろの原理を用いたり，組み合わせて汚泥減容化を行っているが，ここではこれらと異なり，水処理のシステム内で自然の分解作用を活かすために，細菌の繁殖環境を整備して，汚泥を分解するものである。