気流式微粉末製造機による茶の粉砕

摘要

現在，食品業界や健康食品業界における微粉末を利用した商品の生産プロセスにおいては，高度な粉砕技術が要求されている状況にある。 具体的には，原料をより細かく粉砕するという要求に加えて，粉砕するときに発生する熱による素材の変性や異物混入を可能な限り抑制する微粉砕技術が求められている。 これまで食品原料の粉砕に使用されてきた粉砕機には回転衝撃式，ロール式，媒体式，石臼式，カッター式などがあるが，いずれも原料に衝撃，圧縮，摩擦，せh断といった機械的外力を加えており，素材を細かく粉砕しようとすればするほど，粉砕時の熱の発生は避けられなかった。 このため，食品原料を熱の発生を抑えて30～数μmに微粉末化することはきわめて困難とされてきた。 本稿では，その独特の粉砕原理により，粉砕する素材の熱変性と異物混入を抑えた微粉砕が可能なドリームミルの粉砕技術ならびにドリームミルの粉砕技術の適応例として粉末緑茶の商品開発事例を紹介する。