産業·経済

摘要

「不良債権処理の痛みに耐えられるのか」，「米国のイラク攻撃の悪影響はないか」，日本経済の先行きは不透明感が強い。 難題山積のなれ早くも日本経済のファンダメンタルズは脆弱さが鮮明になってきた。 7～9月期の実質GDPが前期比0.7％成長と3期連続のプラス成長となった結乳今年度上半期の実質GDP成長率は，年率3.1％に達した。 景況感の低迷からみると,違和感のある数字だが，曲がりなりにも景気が回復していることをGDP統計からも裏付けたことになる。 実績をもとに，10～12月期以降を横ばいで想定すると，今年度の実質GDP成長率は1.2％とかつ，政府見通し（0.2％）は「過剰達成」される公算が高まった。 しかし，GDPの内訳をみると，むしろ「景気腰折れリスク」が高まっている。