家庭用ルームエアコン「霧ケ峰ZWシリーズ」MSZ-ZW40TS

摘要

家庭用ルームエアコンは各部屋への設置が普及し，家庭内で使用される電力消費量のうち約25％を占めており，最も電力消費量の多い電気機器と言われるようになった。 一方で地球温暖化の大きな要因である二酸化炭素の排出を減らすために，京都議定書において2010年の目標期間に1990年と比較して6％低減することで合意している。 この目標を達成するためにも家庭においてできるだけ少ないエネルギーで生活することが求められている。 家庭における電力消費量を低減させるには，エアコンの運転効率を上げて同じ能力でも消費電力を低減させること，使い方を工夫して上手に消費電力を抑制すること，この2点が重要である。 機器効率向上促進のために，家庭用ルームエアコンとしては，トップランナー方式による省エネ規制や，日本冷凍空調工業会規格である期間消費電力量を基軸とした基本性能の改善により機器の省エネ化を強力に推進しこれまで大きな成果を上げてきている。 しかし近年その改善度は横ばいの状況に変化し，今までのような大幅な改善が望めない状況となりつつあり（図-1参照），機器の効率化の推進を図りつつも新たな消費電力の削減手段が必要となってきている。 そこで当社は新たな消費電力の削減アイテムである「Wムーブアイ」を開発したので紹介する。