γ-アルミナ白金触媒を用いたベンゼン，トルエン,n-ヘキサンの酸化反応

摘要

VOCの処理は主に非破壊と破壊の二つのグループとなっいる。 吸着,吸収，圧縮などは非破壊処理である。 破壊処理法は燃焼，触媒酸化などである。 触媒燃焼は燃焼温度が低く（300 deg Cぐらい），副生成物の生成がなく，処理コストが低いというメリットを持っているため，VOCガスの処理には最適である。 ベンゼン，n-ヘキサンなど単一の化合物,低濃度（1000ppm以下）の燃焼反応が多く研究されてきたが，工業的に排出されている濃度がもっと高いガスの研究は少なく，混合物の酸化に関する研究はさらに少ない。 本研究は市販γ-アルミナ白金触媒を用いてベンゼン，トルエン，n-ヘキサン単一のものと2種類混合物の酸化反応について研究した。濃度が4200ppm以上，今まで動力学研究が報告されていない高濃度の実験を行った。