安心·安全·快適などルを目指し,エネルギー量を半減させた省エネ「リニューアル」ビル

摘要

当社本社ビルは，築40年，延床面積1,352m~2の中規模ビルで二度目の改修工事となるが，計画当初より，建物負荷削減を省エネ上の最も重要な要素と考え，建物外皮のうち窓ガラスには断熱効果の高いペアガラスを採用，外壁面には遮蔽塗料を採用している。この上で，各種設備の機器を高効率化している。空調·換気用の設備機器においては，ビル用マルチエアコンを最新の高効率機器へ変更するとともにデマンド抑制機能を付加，換気設備については全熱交換の方式を個別方式へ見直すことで，換気動力を削減している。また照明設備においては，全般照明の照度を低減しつつ床面積あたりの電力負荷原単位を低減し，全時間帯の電力デマンドを抑制させている。さらにエネルギーの統合管理を行うため，社内のイントラネット上にも計測データを公開，タブレットやスマートフォンへの表示も可能にすることで，社員一人一人がエネルギー管理員になることを目指している。