小泉さhお願い! 道路財源の環境税転用

摘要

とにかく驚いた。 4年半前に「自民党をぶっ壊す」といってその総裁になり，この国の宰相になった時から，「政治生命をかけた」という郵政民営化法案が国会で否決されるや，「問題山積みの今この時期に，それはできない」という与党幹部やメディアの議論を尻目に解散総選挙に踏み切った。 腹幛悉长畏ò袱朔磳潳筏俊 私はもう一度国民に開いてみたい」と。 その結果，自民党は50年前の結党以来の大勝となった。巨大組織と程々の利権勢力に立ち向かった小泉さhに，圧倒的多数の有権者が酔いしれた？ ことになる。 自民党の体質を根本的に変える大きな仕事をしたかに見える小泉さhは，いまや何でもできる「大統領」になり，任期にかかわらず，その力量（手品？ ）への期待が膨らむ。 「自民党の体質」といえば，道路特会とその利害構造がある。 本年度予算でみるとその規模5兆7千億円である。この特定財源の環境税への転用についても，「小泉さhお願い！ 」となってきた。 「小泉台風」の到来とともに，郵政と道路問題で自民党内の実力者であった野中元幹事長と橋本元結理がともに政界を引退したのも象徴的である。今後急速に膨れる環境対策費をすべて新税で賄うことは，政治的にも経済的にもとてもできない。道路財源の一部転用は誰でも考えるだろう。 しかし「抵抗勢力」の力も絶大である。